「PMS」という言葉をご存じですか?PMS(Pre-Menstrual Syndrome)とは「月経前症候群」のことで、生理が始まる前に起こる疾患のことです。
疲れやすく緊張しやすい発達障害をもつ女性は、このPMSとのダブルパンチは更につらいものです。私はイライラした時は、水を多めに飲んでいます。
生理前は心身がいつもと違うと思っている女性はぜひ、PMSについて知っておいてください。
PMSとはどのような症状?
PMSの症状は、排卵日以降から生理の2週間前から症状が出てくる場合もあり、1週間前にはハッキリと現れます。その症状は次第に増大し、3日くらい前にピークに達し、生理開始まで続きます。
生理前に下記のような症状が現れて、つらいと感じているようであれば、PMSに当てはまるかもしれません。
・腹部が張る、違和感がある
・普段はしない頭痛がおこる
・肩こりがひどく、胸が張る
・眠くなる
・足や顔がむくむ
・便秘または下痢になる
生理前にはホルモンの変化により、体調に変化を感じる人も多いです。
毎月現れる症状がつらく、日常生活に支障をきたすようであれば、PMSと診断されることもあります。
PMSは心にも影響を与える
生理前には、心にも変化がありませんか?いつもより情緒不安定になってしまうのは、ホルモンバランスのせいかもしれません。
最近では、先述の身体症状よりも苦しいと訴える女性が増えているそうです。
・気分が安定しない
・イライラしやすく、すぐに怒ってしまう
・不安になりやすく、緊張しやすい
・気分が憂うつになる、自己評価が低くなる
体の疾患同様、心にも影響を与えます。
例えば、電車の中で前に座っている女子が笑っただけで、「自分が笑われた」とカチンときてしまいます。これはPMSの症状かもしれません。
ほかにも、一生懸命打ち込んでいた仕事や趣味への興味が薄れたり、ダルさを感じたり。集中力が途切れやすくなる、眠りが浅いなどの症状が出ることもあります。
生理前にこれらの症状が目立つ場合は、PMSを疑ってみてください。
毎月つらい…どうすれば?
PMSの症状には個人差がありますが、2~10%の女性に症状があらわれると言われています。
原因については明確にされておらず、治療法についても確立されていません。排卵後に増加するホルモンにより、このような症状が起こるとも言われています。
婦人科はもちろん、心療内科と合わせてケアをすることもあるため、気になる方は、病院にて受診してみましょう。
また、漢方薬(加味逍遙散など)によって、症状を抑える方法もあります。我慢せず、婦人科にて相談してみてください。
自分でできるPMSを緩和する方法とは?
生理前は心身共にに不調が現れるものと割り切り、感情をコントロールする練習期間と心得ましょう。
複雑な作業や新しいことを始めることは避け、休息を多めにとること。
ハーブティーなどを飲み、怒りの感情は紙に書きだして、人を傷つけないように気をつけましょう。
一人ゆったりと過ごす時間を増やすように、工夫してみてください。
食事はカフェインを控えること。暴飲暴食を避け、バランスの良い食生活を心がけましょう。
体と心に負担をかけないようにするだけでも、自分を楽にすることができます。
まとめ
生理前のつらい症状を、我慢する必要はありません。毎月つらいと感じたら、人や医療機関を頼り、相談するのも一つの手です。
自分でも負担を減らせるよう、工夫を凝らしてみましょう。