発達障害・社会不適応の大人女子ブログ

発達・適応障害で境界線が曖昧な大人女子の胡蝶の夢

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大人女子の発達障害

「第四の発達障害」と呼ばれる愛着障害について 

更新日:

親御さんの立場から見て、子供のことを分かっているつもりでも、実は思っていたよりも全く異なる性格だった、という場面があるでしょう。

 
しかし、中には「だからこそ子育ては楽しい」と言う親御さんもいます。

 
「自分は正しい」と思っている育て方にも、実は周りと比べてみると、全く違うこともあるでしょう。

 
子育ては千差万別ですが、もしその育て方が間違っていたら、今回お話する別名“第四の発達障害”「愛着障害」に陥ってしまう可能性もあります。

 

 

この「愛着障害」は、世間ではあまり知られていないようです。

 
そこで今回は、この愛着障害について説明させていただきながら、そもそもどういう環境化で愛着障害になってしまうかなどを、さまざまな視点からお話したいと思います。

 

 

まず「発達障害」とは何か

愛着障害 記事 挿絵
愛着障害の前に知っていただきたいのが、そもそも「発達障害」とは何なのかという点です。

いつも来てくださる皆様には説明は不要と思いますが、改めて綴らせていただきます。

 

 

発達障害と聞くと、授業中に問題行動を起こす児童を指すイメージですが、実は発達障害の定義はかなり広いのです。

 
発達障害は端的に言うと、「脳機能の障害」を指します。

 
例えば、特別支援学級に通う知的障害をもつ児童も発達障害に区分されます。

 
そして先述のような、授業中に問題行動を起こす児童は「ADHD 注意欠陥多動性障害」という発達障害の一種です。

 
また、自閉症アスペルガー症候群ASD 広汎性発達障害など、話題となっているのも実は、精神病ではなく脳機能の障害なのです。

 
そのため、よく勘違いされるのが「発達障害は精神の問題」というものです。

 
精神の障害、確かにニュアンスとしては正しいのですが、捉え方が大きく違っている人が極めて多いと感じます。

 
「精神」はどの器官に左右されているのかというと、「脳」なのです。

 
この部分がすっぽり抜け落ちてしまい「発達障害は精神(その人の性格や人格)の問題だ」と考える人が極めて多いのです。

 
そのため、このような障害を抱えた子供に悩む親が、某虐待まがいのヨット教室のようなものに放り込み、死亡事故や心に大きな後遺症を抱えてしまうというケースが後を絶たないのです。

 

 

愛着障害とは何か

では、愛着障害とはどのようなものでしょうか。

愛着障害は、乳幼児の時期に親から受ける「虐待」「ネグレクト(育児放棄)」が原因で引き起こされます。

 

 

乳幼児の頃に、長期にわたって虐待やネグレクトを受けると、子供は保護者との間に生まれるはずの愛着が経たれてしまうことになります。

 
親は子供にとって、初めて触れ合う自分と異なる人間です。

 
親とのふれあいというのは、言葉を発せられるようになり、他人とコミュニケーションをとる際に円滑に進めるための練習でもあるのです。

 
この練習が欠けるため、他人と上手にコミュニケーションを取れません。

 
つまり愛着障害とは、他人とのコミュニケーションが極端にできない障害なのです。

 
例えば、異様に反抗的な行動をしたり、あるいは自尊心が極端に少なかったり、相手に対して心を開けません。逆に、相手と過度に関わろうとするなど、さまざまな症状があります。

 
どれも一貫して言えるのが、「コミュニケーションが上手くできない」という点です。

 
実際のところ、この愛着障害を抱える人達は多いのではないか、という話もあります。

 
「自分はもしかしたら、愛着障害かもしれない」と訴える人も少なくないのです。

 
この愛着障害は、万引きや暴力などを引き起こすこともある障害です。

 
さらに、暴力的な衝動に駆られる場合は、その暴力によってコミュニティを形成し、本人から見ると人間関係は良好というようなケースもあります。

 
このような場合、そういった性質が拡散していき、悪質ないじめにも繋がっていくのです。

 

なぜ愛着障害に陥るのか

そもそも、どうして愛着障害に陥ってしまうのでしょう。

 
先述のように、乳幼児の時期にネグレクトや虐待などを長期にわたって受けると愛着障害になることが分かっています。

 
これはどういうことかと言うと「共感性や自主性が育まれない」ということなのです。

 
親とのコミュニケーションが少ないどころか粗悪であるために、他者とのコミュニケーションも粗悪になります。

 
自分の事ばかりを優先させようとしたり、従わないのであれば暴力を振るったり…。

 
愛着障害によって、日常的に親からもそのようなことを受けていたから、同様のことが当たり前になってしまい、その結果、自己中心的で暴力的になってしまっているのです。

 
こういった人の場合、先述のようなコミュニティを築けてしまう場合があるので、危険が大きくなっていきます。

 
いじめを行うメンバーのリーダー格や、あるいはブラック企業の経営者のように、自身の利益のみを考えるような人物はまさに該当します。

 
愛着障害は、社会問題の根幹に深く関わっていると言っても過言ではないのです。

 
それとは逆に、自主性が育まれなかった場合、「どうせ自分は」というような自虐的な考えを常に抱いてしまう場合もあります。

 
これは個人的な考えですが、自身を愛着障害ではないかと疑っている人は、後者のパターンの人が多いのではないでしょうか。

 
なぜなら前者の場合は、自身の生活が非常に充実しているから「自分は何かおかしい」と思うことがないからです。

 
むしろ、前者のパターンの人は「自分こそが正しい、周りがおかしい」と信じてやまない人物が多いことでしょう。

 

 

近年では、例えば会社の健康診断で、身体的なチェックだけでなく「カウンセリング」を通して精神面での問題がないかをチェックする会社も増えているそうです。

 

 

こういった動きが一層活発になれば、前者の人でも愛着障害と自認できるチャンスが訪れる可能性がグンと上がるでしょう。

 

褒めない育て方は愛着障害につながる

子供がテストで100点をとった、あるいは習い事で優秀な成績を治めたという場合、親は褒めてあげるでしょう。

 
まるで自分の事のように嬉しく感じて、「よくやった」と告げてあげるのです。

 
ですが、これを全くしないという親も存在します。

 
子供が努力を重ねて優秀な成績を修めても、「できて当たり前だ」と冷たく突き離すのです。

 
「もっと高みを目指してもらいたいから」と、敢えてこのような行動に出る親もいますが、よくありません。愛着障害へと繋がっていく可能性があるからです。

 
どんなに努力を重ねても何も褒めてくれないのは、「自分の努力を認めてくれない」ということです。

 
すると、自尊心が失われていき「自分なんて…」という思考回路が定着してしまうのです。
こういったネガティブな思考に陥り続けてしまうのも愛着障害の症状で、とてもつらいものです。

 

子供は積極的に褒めてあげてください。期待外れの結果だった場合、その理由を怒らずきちんと説明してあげてください。あなただけの重荷になりませんよう。

 

愛着障害と「毒親」

発達障害者が被害に遭いやすい虐待
愛着障害は、虐待やネグレクトと深く関わっていますが、これらの行為を行う親は、ネット上では「毒親」として忌み嫌われています。

 
親というのは本来、子供にとってもっとも身近な大人です。
子供は親の姿を見て、精神的な部分が成長していくのです。

 
しかし、人間的に不十分な親、つまり毒親だと愛着障害になってしまうというわけです。
毒親は、子供を苦しめることを喜びとしているわけではありません。

 
自身の育て方が絶対的に正しいと信じているからこそ、毒親でいられるのです。

 
通常、右も左も分からないような、初めて子を授かったご両親は、どのような育て方が良いのかを徹底的に調べると思います。

 
昔では、育児本を何冊も購入して情報を吟味したり、今ではネット上で情報を検索したり、あるいは誰かに相談するなどをして、子育てに挑んでいくのです。

 
何も知らない状態で、自分の凝り固まった知識でのみ子育てに挑むことはできません。

子育ては、未知との戦いの連続で壁にぶち当たり、その度に乗り越えていくものと思います。

 
しかし、毒親と呼ばれる人達は、自分の凝り固まった知識のみで、子育ての“ようなもの”をしてしまうのです。

 
自分の考え方に誤りはないのか、子供の現状を見て、どのような手段で突破すれば良いのかと悩まないのです。

 
「自分の考え方が正しい」というよりも「そうするのが当たり前だ」と信じているのです。

 
これが非常に厄介で、例えばテレビで自分のやり方を否定されると「だから最近の親はダメなんだ」とあしらってしまうのです。

 

毒親はなぜ毒親になるのか

毒親はなぜ毒親になってしまうのでしょうか。
それは、その親自身も毒親の手によって育てられたからです。

 
虐待やネグレクトなどを行う親の幼少期を見てみると、自身も虐待の被害を受けていたというケースが極めて多いのです。

 
つまり、自身が受けた「虐待」を「正しい子育て」や「しつけ」と認識してしまったがゆえに、自分の子供に対して虐待を行っても「虐待」だと認識しないのです。

 
つまり、愛着障害に陥っている子供の親は、同時に愛着障害であるというケースも多いのです。

 
先述のように、愛着障害の症状の中には「自分の考えこそ正しい」というような自己中心的な性格であるというものがあります。

 
ですので、親も愛着障害に陥ってしまっているという可能性が高いのです。

 
これは「負の連鎖」のようなもので、その親の親、子供から見たら祖父母に当たる人達もまた、自身の子供に虐待をしていた可能性が極めて高いのです。

 
そして、このような長い積み重ねがあるからこそ、「自分の子育ては正しい」となるのです。

 
自分がやられてきたことを「間違いだ」と認識できる人は、あまりいません。

 
虐待は今現在、犯罪として摘発される行為です。

 
自分は犯罪被害者で、自分の両親は犯罪被害者であると認識できる人などいません。

 
負の連鎖を断ち切る方法は、他者の目と地域のコミュニティが必要不可欠です。

 
それらから隔絶されてしまうと、愛着障害に陥る子供が減ることはありません。

 
愛着障害は「他者が発見する」ということは、治療への一歩だと言えます。

 

 

愛着障害を増やさない方法

愛着障害を増やさないためには、親密な地域コミュニティが必要になってきます。

 
下校時に地域の高齢者が挨拶をして、見回りなどをしている自治体もありますが、これは虐待の発見犯罪の防止などには有効です。

 
多くの人々が見張っているという環境は、犯罪が発生しにくいメリットがありますが、多くの人々が子供たちの様子を見守ることは、虐待の早期発見に繋がります。

 
愛着障害を増やさないためには、虐待を増やさないことです。

 
また、虐待の疑いがある場合、児童相談所へ連絡することも大切です。

 
しかし、自分から児童相談所に連絡するというのは勇気が要ることです。

 
「もし間違っていたら…」「もし通報が原因で親子が離れ離れになり、家庭が崩壊してしまったら…」と思うと、なかなか通報できません。

 
ですが、間違っていたとしても「そこに虐待されている子供はいなかった」というだけです。何らかの理由で、子供に対して大声で叱ってしまったなど、周囲に迷惑をかけたという事実もあるので、普通の感覚をもつ親であれば、そのことに対して謝罪の念を抱きます。

 
そして、「親子が離れ離れになり、家庭が崩壊するから通報できない」という話をよく聞きます。

「虐待という事実がある」時点で、その家庭は崩壊してしまっているのです。

 
虐待の事実があった場合、児童相談所への連絡は「崩壊してしまった家庭」という地獄から子供を救うための手段でもあるのです。

 

 

日本では「親子揃ってこそ幸せ」という価値観がありますが、悲しいことに、その価値観に当てはまらないケースが多く存在するのです。

 

愛着障害を増やさないためには、虐待の疑いがある場合、積極的に児童相談所へ連絡するのが最も有効的な手段なのです。

 

 

発達障害当事者が被害に遭いやすい虐待を過去に綴りました。よろしければ参考にしてください。

 

日本とアメリカの「虐待」の捉え方

虐待と聞くと、「親が悪の根源で罰するべき」と考えるかと思います。

 
私も虐待を行った罪を背負うべきとは思いますが、虐待というのは親が好き好んで行っているケースは少ないのです。

 
親も幼少期に虐待を受け、それを子育ての方法であると認識してしまったため、我が子に同じ事をしてしまうパターンが多いです。

 

ですが、アメリカと日本では虐待に関する捉え方がかなり違います。

かつて、日本でもブームになったアメリカの「フルハウス」というドラマでは、コメディであるにも関わらず、虐待を扱った回が存在します。

 
第6シーズンの17話「それぞれの家族」で、ターナー家の次女ステファニーは、クラスメイトで口の悪い男子とケンカをし、担任から一緒に課題をする事を命じられます。

 
ターナー家にて二人で課題を進めている際に、ステファニーは父親に叱られた経験を話します。

 
すると、その男子は「お前も叱られたりするのか、でも殴られたりお仕置きを受けた時は、面白かった映画のことを思い出すといいよ」と告げるのですが、ここでステファニーは、男子が父親から虐待を受けていることを確信します。

 
ステファニーは、自分の父親に相談しようと考えますが、真面目な性格から、「児童相談所に通報してしまうと親子が離れ離れになってしまうのでは…」と考え、父親の親戚でターナー家に同居しているジェシーに相談し、「通報しないでほしい」と告げるのですが、ジェシーは悩みに悩んだ末に児童相談所へ通報し、その男子の父親は逮捕されて、男子も施設へ預けられることになります。

 
この事に関して、ステファニーはジェシーをひどく責めますが、ジェシーは「俺もどうすれば正しかったのか分からない。でも、これであの子も父親も救われたんだ」と言って、話は終わります。

 
児童相談所へ通報するのは、虐待を終わらせて、今回のテーマでもある愛着障害から子供を救うことに繋がります。

 
それだけでなく、最悪のケースである「親の子殺し」を防ぐことにもなるのです。

 
虐待という罪は親に重くのしかかり、将来ずっと背負って生きていかねばなりません。
しかし、我が子を殺すという行為は、殺人という罪を背負ってしまったら救われることは永遠にないのです。

 
虐待を疑い通報するという行為は、その悲劇から親を救うことにも繋がるということを、周囲が一人一人認識しておかねばなりません。

 

まとめ

 

愛着障害 まとめ

今回は、愛着障害についてお話しました。

 
愛着障害は「第四の発達障害」と呼ばれていますが、必ず後天的に発生するので発達障害とは異なると言えます。

 
原因となるのが「虐待」です。

 
特に、乳幼児の時期に長期的に虐待を受けて育つと愛着障害に陥ってしまいます。

 
愛着障害の難しいところは、「ネガティブな症状」と「ポジティブな症状」の2種類がある点です。

 
ネガティブであれば、自身に懐疑的なので「自分はおかしいのではないか」と自認しやすいので、発見が比較的早いです。

 
しかしポジティブの場合は、自身のおかしさを自認することができず、愛着障害のまま障害を終える場合があります。

 
その結果、自身の子供に対しても虐待を行い、その子供も愛着障害に陥ってしまい…結果、負の連鎖が繰り返されてしまうのです。

 
今現在、日本では児童相談所への通報は避けられているのが現状です。
これが変わってくると児童虐待の件数も減り、愛着障害も減っていくこととなるでしょう。

 

 

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