「障害者は消えてください。」
過去に職場で、このような意見を多く聞きました。
当事者は援助を求めるばかりで、申し訳ないとしか言いようがない。
…ごめんね。
「障害者はいらない」という考えが全くないと、断言できる人はいない。
障害者抹消説が支持される風潮なら、優生保護法だけでは終わらないだろう。
自分も処分されていた。
特性で疲れる。すり減っていく。「そうまでして生にしがみつきたいのか?」と疑問に思う時がある。
生かしてもらうこと自体が尊く、感謝をしなければならない。
今日は、障害をもつ当事者を支える「支援側」が疲れないためにはどうしたらよいか、お話したいと思います。
発達障害者の支援側が疲れないためには?
いつの頃からか、世の中では、特に子供や若い年齢の中で「消えろ(消えて)」、「ウザい」などという言葉が日常で使われていることを耳にするようになりました。
どんな思いがあってのことなのでしょうか。
けれど、実は使っている本人は、あまり深刻な意味では使っていないということの方が多いそうなのです。
どんな事がきっかけで使うようになったのかは、使っている本人にしか分かりませんが、口癖のように「消えろ(消えて)」や「ウザい」と言ってしまうようです。
私はこの言葉に、もはや何の意味はないと言い聞かせてきました。
なぜかと言うと、そこは感情がないからと信じたかったのです。
だからといって、発した言葉は取り返しがつくものではありません。
放った言葉は相手の心に突き刺さり、傷跡となって残ります。
傷を受けた当事者は、どうしたらよいのでしょう。
もしも自分がそう言われたとしたら…。
その時は、自分で自分に伝えてあげましょう。
「悲しかったね。」「つらかったね。」「言われて不快だったね。」
そして、「泣いてもいいんだよ。」と。
もしかすると、これだけでも少し気持ちが楽になるかもしれません。
では、そんな心無い言葉をかけられた職員がいたとしたら、支援者はどうしたらよいのでしょうか。
支援者がすべきことは、傷ついた心を再認識させることではありません。
「気にしなければいいよ」
支援者の声かけとして、よく聞く言葉ですね。支援者の方がエールを送ってくれていることがよく分かる言葉です。
けれど実は、そんな支援者のエールが、傷ついた心に届かないこともあるのです。それは、つらい気持ちを理解してもらっていると感じにくい言葉だからです。
もし、あなたが支援者だったとしたら、叱咤激励の言葉よりも、共感の言葉をかけてあげてほしいと思うのです。
「頑張れ!!」という励ましの気持ちよりも、きっと、
「つらかったね。」
「今度また、言われるようなことがあったら、すぐに知らせてね」
「あなたの気持ち、とても分かるよ」
そんな言葉をかけてみてください。
そのことによって、もしかすると支援者が望んでいるように、
「気にならなくなってきました」
「もう大丈夫です」
「元気が戻りました」
という声が、本人から返ってくるかもしれません。
「共感」が何よりの支え
発達障害をもつ当事者と仕事をする支援者は、発達障害特有の「こだわり」などに対して、大らかになれないこともあるかもしれません。
特に、支援者側が忙しかったり、疲れていたり、急いでいたりする時には、ついイライラすることもあるでしょう。
それは、相手に発達障害の有無に関わらず、人は誰でも自分に余裕がないと、イライラしがちです。
また支援者として、「しっかりとサポートしてあげたい」、「気持ちよく仕事をさせてあげたい」という思いから、つい叱咤激励し、逆に気持ちを落ち込ませてしまうことがあるかもしれません。
支援者が、発達障害当事者に寄り添い、お互いに気持ちよくサポートしたり、されたりするためには、「共感的態度」が何よりではないかと私は思います。