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大人女子の発達障害

健常者と障害者 平家物語冒頭

投稿日:

バッグにヘルプマークを付けていた頃の話です。

 

駅のホームで、障害のある私に、足を引っ掛けて転ばせようとする集団がいました。

 

(あんたらこそ障害者だ…。)

 

その場ですぐに110番通報をしました。周囲は見ているだけでした。

 

学校のいじめですら、被害届を出せる時代になった。

 

これで良かったんだ。

 

警察に呼び出された集団の親族は、心根は面倒臭かっただろう。

 

障害者。この呼び名は未来永劫、消えることはないだろう。

 

「祇園精舎の鐘の声…」で始まる「平家物語」。

 
中学高校時代に学校で習い、冒頭を暗記したという人も多いのではないでしょうか。

 

この平家物語の冒頭は非常に奥深く、大人になってからも身につまされ、学ぶべきことが多く書かれた文章です。

 

今、改めてもう一度、平家物語の冒頭の文章を振り返ってみましょう。

 

平家物語 原文

祇園精舎の鐘の声

 
諸行無常の響きあり

 
沙羅双樹の花の色

 
盛者必衰の理をあらわす

 
おごれる人も久しからず

 
ただ春の世の夢のごとし

 
たけき者も遂には滅びぬ

 
ひとえに風の前の塵に同じ

 

 

 

遠くの異朝をとぶらへば

 
秦の趙高、漢の王莽、梁の朱忌、唐の禄山

 
これらは皆、旧主先皇の政にも従はず

 
楽しみを極め、諫めをも思ひ入れず

 
天下の乱れんことを悟らずして

 
民間の愁ふるところを知らざつしかば

 
久しからずして、亡じにし者どもなり

 

 

近く本朝をうかがふに

 
承平の将門、天慶の純友、康和の義親、平治の信頼

 
これらはおごれる心もたけきことも

 
皆とりどりにこそありしかども

 
間近くは六波羅の入道前太政大臣平朝臣清盛公と申しし人のありさま

 
伝え承るこそ、心も詞も及ばれね

 

 

現代語訳

祇園精舎の鐘の音は、全ての物事は常に変化して定まらないものだという響きを持っている。

 
沙羅双樹の花の色は、どれほど盛んな者も必ず衰えるという道理を示している。

 
栄えて偉そうにしていても、その繁栄はずっと続くわけではない。

 
覚めやすいと言われる春の夜の夢のようなものなのだ。

 
勢いがある人も、結局は滅んでしまう

 
まるで、風に飛ばされる塵と同じように

 

 

外国の例を参照してみよう

 
秦の趙高、漢の王莽、梁の朱忌、唐の禄山

 
彼らは皆、使えていた主君や皇帝の政治に従わず

 
自分の楽しみを優先して人の忠告に耳を貸さなかった

 
天下が乱れてもそれに気づかず、人々の苦しみにも気づかなかった

 
そのため、長く栄えることなく滅んでいった

 

 

国内の例を見てみても、

 
承平の平将門、天慶の藤原純友、康和の源義親、平治の藤原信頼

 
彼らは驕り高ぶり、勢いがあった

 
六波羅の入道で前の太政大臣平朝臣清盛公と名乗った人の、奢りを極めた様子を最近伝え聞いたが、想像することも言葉にすることもできないほどだった。

 

 

「人生も世の中も流転。今は良くてもそれがずっと続くわけではなく、いつかは滅んでいく」ということを、国内外の例を出して示しています。

 

 

平家物語に書かれた内容に学ぶ

健常者と障害者 平家物語冒頭

平家物語は、栄華を極めた平家が源氏に追い詰められ、滅亡する歴史を綴った物語です。

 
かつて、朝廷の役職が、平家一門と親しい友達ばかりで占められ、平家のための政治が行われてきました。

 

それほどまでに栄華を極め、この先もずっと国を支配するかと思われた平家でしたが、あっという間に形勢は逆転。

 

壇ノ浦の戦いで源氏に敗れ、平家は自ら命を絶つもの、散り散りとなって全国に逃れていく者と、それまでの奢りが幻であるかのような最後を迎えます。

 
実は、平家が朝廷を牛耳っていたのはわずか20年あまり。長い歴史を振り返ると、あまりにも短かった清盛でした。

 
平家物語は、琵琶法師たちによって語り継がれましたが、これは平家の亡霊の魂を慰めるためだったと言われています。

 

 

私達も、日々生活していく中で、強い立場を武器に偉そうに振る舞う「おごれる者」「たけき者」に出会い、言葉にしがたい怒りにかられることがあります。

 
そんな時、私達が彼らの失脚を願わなくても、彼らはいずれ滅んでいくことを、平家物語の冒頭は格調高く教えてくれています。

 
一方、「こんなに物事がうまく運ぶんなんて!」「大成功してこの地位を手に入れた!」という、自分自身が「たけき者」になりそうな場面もあります。

 

成功したのはもちろん良いこと。けれどそこで奢り高ぶれば、いずれ助けてくれる人もなく衰退していくことも、教えてくれているのです。

 
自分が成功している時こそ謙虚さを忘れずに、自分の仲間以外も大事に扱い、尊重すること。

 
自分が落ちてゆく平家にならずに済むにはどうすれば良いかも、平家物語から読み取ることができます。

 

 

 

平家物語は、源平合戦を軸に平家の衰退を描いた部分が有名ですが、それだけではありません。

 

巴御前という美しい女武者が、愛する人と添い遂げようとする悲しい恋物語や、鵺(ぬえ)という妖怪を退治するファンタジーなど、いろいろな要素の物語が織り込まれています。

 

 

平家物語の作者については諸説あり、正確な作者は不明です。

 

吉田兼好の「徒然草」に信濃前司行長が執筆したという記述があるため、信濃前司行長ではないかという説が有力視されています。

 

しかし、物語の内容がファンタジー要素も含めるなど多岐に渡ることから、複数の人物が語り継いだ話をまとめたものではないかとも言われています。

 
有名なのは冒頭ですが、源平合戦が示す栄枯盛衰の学びの部分だけでなく、全編を通して読み応えのある面白い物語です。

 

大人になった今、改めてきちんと読んでみると、新たな気づきや発見があるかもしれません。

 

 

世の中の不公平や、どうにもならない事柄に怒りや悲しみを感じることも少なくないでしょう。

 
そんな時、平家物語の冒頭を思い出してみましょう。

 
歴史は繰り返す。今の状況がずっと続くわけではありません。

 
諸行無常の世の中に生きていることを、常々思い出し、自戒しつつ、怒りや悲しみに囚われ過ぎないようにしたいものです。

 

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