安定剤を飲み始めて、もうすぐ10年になります。
初めて心療内科へ受診したのは高校生の頃。
この時初めて、脳の発達障害があると分かりました。
精神科系の薬を服用して「良かった」と感じたことは、一度もありません。
臓器の働きも緩やかになるので、様々な不調も出ます。
服用をやめると動けなくなる為、続けなければなりません。
この世に生を受けた時点で、生き残りの競争が始まる。
薬を飲んで現状打破しようと、当時は独り焦っていたんだ。
周りが敵に見えた。
人に頼る事を知らなかった。
発達障害も精神疾患も、薬では治らない。
日本人は抵抗があるけど、「ハグ」はストレスの3分の1を解消してくれるそうだ。
人の援助こそ、何よりの治療なんだね。
何かあるとすぐに薬を飲むという人、薬が嫌いでできるだけ飲みたくないという人、特に薬に対して意見はなく、必要だと思ったら飲む人と、薬に対する受け止め方はそれぞれです。
ただ、薬と言ってもいろいろな薬があり、それぞれメリット・デメリットがあります。
今日は薬について、お話しようと思います。
西洋薬と漢方薬、それぞれの特徴
「薬」と聞くと、西洋薬をイメージしますが、漢方薬も日本では一般的な薬です。
病院を受診した際、どちらも医師から処方してもらえますし、保険を使って購入できます。
何が違うのかと言うと、西洋薬は単一成分で作られているので、一つ薬を使うと一つの症状に強い効果が出ます。
対して、漢方薬は複数の生薬を配合して一つの漢方となるため、いろいろな症状に対し効果を発揮します。
また、西洋薬は化学的に作られた成分を使用していますが、漢方薬は植物が原料なので、よりナチュラルです。
西洋薬の薬の怖いところは、副作用
薬嫌いの人の多くが気にするのが、薬を飲むことで起こる(可能性がある)副作用。薬の説明書を読むと、必ず副作用について書かれています。
いったいなぜ、薬を飲むと副作用が起こるのでしょうか。
飲み薬でいうと、口から飲んだ薬は胃で溶けて、胃や腸から吸収され、血液に取り込まれます。
当然、血液は全身を巡るため、薬の成分は薬が効いてほしいところだけでなく、薬を必要としていないところにも影響するのです。
例えば、抗がん剤を飲むと、髪が抜けたり爪が変形したりするのは、細胞分裂の速度が速い髪や爪に、抗がん剤の影響が出るからです。
また、血中の薬の濃度が高くなると副作用が出やすくなりますが、濃度が低いと薬の効果が出にくくなります。これが副作用の起こるしくみです。
西洋薬の多くが、頭痛や吐き気、嘔吐、めまいなどを副作用として記しています。
西洋薬の良いところは、特定の症状に対してはっきり効果が出る
西洋医学で使用する薬は、1つの成分を元にしているため、限定された症状に劇的に効果を発揮します。
「この症状を治したい」「このウィルスをやっつけたい」という場合、西洋薬を使うと、短い時間ではっきりした効果が出るのがメリットです。
「なるべく早く良くなりたい」「このつらい状態をどうにかして欲しい」という時には、頼れる存在だと言えます。
比較的多くの人が安心して使える漢方薬
漢方薬は、中国や日本の長い歴史の中で使われ続けてきた薬です。
漢方薬で使われるのはすべて、昔からある植物ばかり。
例えば、生姜はほとんどの漢方薬に配合されていると言われています。
「○〇〇塩酸」や「△△酢酸塩〇〇〇」のような、よく分からないものを飲むのは抵抗があるという人でも、生姜やイチョウ、セリなどの植物を飲むことには抵抗を感じないでしょう。
また、複数の植物をブレンドすることで、各植物の効果とともに、組み合わせによって生まれる効果もあります。そのため、いろいろな症状を緩和し改善できます。
また、「漢方薬は効き目が出るまでに時間がかかる」と思われることが多いのですが、必ずしもそうではありません。
個人差や症状によりけりですが、漢方薬を飲み始めたその日のうち~1週間程度で効果が出る場合もあります。
また、西洋医学では説明がつかず「問題ない」と言われる症状も、東洋医学では原因がはっきりと分かり、対処できる場合があります。そんな時にも、漢方薬が力を発揮します。
漢方薬にも副作用はある
「植物を飲むのだから副作用はないだろう」と考える人が多いのですが、漢方薬にも副作用はあります。
漢方薬の成分が原因で、胃がもたれたり、下痢をしたりすることもあるのです。
ただし、漢方薬を飲んで起こる副作用は、その生薬の成分からあらかじめ予想できます。
西洋の漢方薬レメディ
日本ではあまり知られていませんが、イギリス王室が古くから取り入れている代替医療で、西洋の薬局ではごく普通に取り扱われている「西洋版漢方」がホメオパシーです。
ホメオパシーでは、特定の物質が身体に入り込んだため病気になると考えます。
その病気を治すために、原因となった物質と同じ物質を、ごく少量摂取することで、悪い物質を排泄させるという代替療法です。
ホメオパシーでは、さまざまな物質を非常に薄く希釈し、その成分を砂糖玉に包んだレメディと呼ばれる粒を飲みます。
このレメディも、考え方によっては薬だと言えるでしょう。
西洋ではドラッグストアに行くと、レメディが普通に販売されています。
ホメオパシーは、一般的に認知されている病気だけでなく「落ち着きがない」「イライラする」「悲観的になりがち」という精神的なつらい症状を改善する効果もあると考えられています。
まさに、漢方薬のようですね。
ただ、日本では「ホメオパシーはまったく効果がない」と明言している人もいます。
ホメオパシーは、日本ではまだあまり知られていません。
そのため、日本人でホメオパシーを利用し、効果を感じた人の人数も多くありません。
しかし今後、ホメオパシーが一般的になってくれば、西洋と同じように、レメディが日本の薬局にも並ぶようになるかもしれません。
これも薬の一種 西洋では一般的なフラワーエッセンス
フラワーエッセンスとは、花の持つ波動を水に写し取り、その水を飲むという西洋の民間療法です。
花のエネルギーをもらい、心身の不調を緩和し、調子を上げることを目的としています。
こちらもホメオパシーと同じく、西洋では一般的な代替療法です。
フラワーエッセンスは、ドラッグストアに行けば当たり前に並んでいるそうです。
フラワーエッセンス自体は、花の波動がコピーされている「ただの水」ですが、薬のような効果があると考えられています。
フラワーエッセンスは最近、日本の雑貨店にも置かれることが増えてきました。
アロマグッズなどを扱うお店では、フラワーエッセンスも入荷していることが多いため、気になる方はチェックしてみてください。
薬と聞くと、西洋医学の薬ばかりを思い浮かべてしまいますが、東洋の漢方もあれば、西洋の漢方(ホメオパシー)もあります。
また、日本は漢方薬が保険診療の対象になっており、これは世界的にも非常に珍しいことです。
どんな薬であれ、長い期間をかけて、さまざまな症例や実例をもとに「この症状にはこの薬が効く」と効果が認められたものが使用されています。
つらい症状を薬で和らげて、早く治癒させるために、薬を使うのは悪いことはでありません。
もし、西洋の薬に抵抗があるのであれば、漢方薬や、西洋の代替医療を使用しても良いのではないでしょうか。
自分に合うものが見つかるかもしれません。