発達障害者は、孤独に苛まれます。「障害者」という響きが煙たがられるのです。
社会では「障害者」という表記を親しみやすいものにしようと、「障碍者」や「障がい者」、「当事者」、海外では「チャレンジド(神様から与えられた試練を受ける者)」という呼び方もあります。
見た目は健常者、話をすると「おかしな宇宙人」。行政の手に負えないグレーゾーンの発達障害者は、弁護してもらう味方がごくわずか。理解者に出会えることすら難関なのです。
満たされない寂しさを埋めるために
発達障害は依存症を弊害とすることが多いです。
厚生労働省によると、『依存症とは特定の何かに心を奪われ、「やめたくても、やめられない」状態になること』とあります。
報酬系の神経の働きが弱いため、過度な刺激を求めてしまうのです。
「報酬系とは、ヒト・動物の脳において、欲求が満たされたとき、あるいは満たされることが分かったときに活性化し、その個体に快の感覚を与える神経系のこと」
出典:報酬系Wikipedia
依存には「お酒や薬物の使用・ギャンブル・買い物・ネット・携帯・ゲームなどにのめり込む」等があげられます。
その中でも女性の依存症には、麻薬、性依存が多く、水面下の隠れた発達障害の問題です。
水商売や風俗は金銭面や性欲の点で、発達障害の女性から見て、自分の依存を満たすことが出来るのではないかと思えるような錯覚に魅力を感じる職業に映るようです。
職業に貴賎なしとはいいますが、発達障害の女性は目的を持って働くというよりも、例えば不特定多数の男性と性的な関係を持つことで、一時的に安心感を得たり、分不相応な無駄遣いをしたいがために、短時間で高い給料が貰えるといった理由で、安易にそれらの職業に就くことが多いようです。
ところが、どのような職業であっても、そのような気持ちで仕事を続けていると、やがて心にひずみができます。
発達障害の女性は、これまで満たされていたはずの欲求のレベルが上がり、もうこれまでと同じことを繰り返しても刺激が得られず、つまりは他のもので依存が出来ないものかと更なる悩みを抱えてしまいます。
そういう時に多数の男性の間を転々としてきたような女性は、ある日心無い男性から薬物を勧められるといった場面に遭遇することも多いのです。
お酒もそうですが、薬物というものは耐性が出来ると、これまでの摂取、使用量では多幸感が得られなくなるものです。
そもそも発達障害の人には「薬物=悪いもの」という認識がないことが多いようです。
法律なども含め、社会通念等を理解出来ないことも要因です。
どちらかというと、それらを使用し、「日頃の苦悩を忘れさせてくれるもの」として、脳に記憶されてしまうと、中毒になってゆくのは明らかです。