「大人になる」の真の意味は難しい
皆さんは、「大人になるとはどういうこと?」と聞かれたら、どういう返事をしますか?
簡単なようで難しい質問ですから、さまざまな答えが集まることでしょう。
例えば、日本の法律から見れば、20歳になれば大人になり、未成年のときには規制されていた事ができるようになります。
また、身体的な面から見れば、第二次成長期を迎え、男性や女性らしい身体つきになることが大人だと言えるかもしれません。
しかし、「精神的な面から見た大人」とは、どのようなものでしょうか?
精神的に大人になっているかどうかは、法律や身体などの目に見える変化はありません。
だからこそ、どの点を基準にすれば良いのか迷ってしまいますよね。
真の大人は甘えることをしない
精神的な面で大人になることを図る方法には、さまざまな考え方があります。
その中でも、今日は「甘え」を基準にした考え方についてお話しようと思います。
簡単に言うと、真の大人は甘えることをしません。
ただ、ここでいう甘えとは「他人と自分の間に線引きができているか」ということを指します。
甘えの例を挙げると、時や状況を考えず、自分の話を聞いてほしいというだけの理由で、真夜中に知人に電話をするという出来事が当てはまります。
また、当たり前のように「ランチの支払いをしておいて」と友人に言うことも、甘えになってしまいます。
事前に、時間の約束をしたうえで電話をしたり、友人と食事に行くためのお金を準備しておくことができるのなら、他人と自分を分けて考えているため、「甘えている」わけではありませんよね。
ところが、他人と自分の間に境界線があるということを自覚していない場合には、甘えが生じ、前に紹介したような例を引き起こしてしまうことがあります。
ときどき自分を振り返ってみることが大切
法律や身体面と違い、精神面から見る「大人になること」には自覚が必要です。
そして、この自覚は時に揺らいでしまうこともあります。
だからこそ、私たちは自分へのメンテナンスが必要となるのです。
もし、「最近、人間関係が上手く行っていない」と感じることがあるならば、自分に甘えが生じていないかを振り返ってみると良いかもしれません。